韓国裁判所、ビットコインに対する見解を改める 「ビットコインには経済的価値がある」
韓国のスウォン地方裁判所は、昨年地元警察が押収したビットコインは無価値なデータであるとの見解を示していたが、今週、その判断を撤回し経済的な価値があるとの判断を下していたことが地元紙の報道によって明らかになった。裁判所がビットコインの価値を認めたことは、韓国のビットコイン保有者にとっては今後大きな意味を持つこととなるかもしれない。
韓国の南キョンギド警察は昨年4月、違法にポルノサイトを運営していた男を逮捕しており、ビットコインがサイトの収益の一部であるとみて裁判所に提出していた。一方、裁判所側は、ビットコインには経済的価値がないとして押収品として不適切だとの見解を示してた。
男はavsnoopという会員制ポルノサイトを運営しており、120万人のユーザーが登録していた。売上は総額で19億ウォン(約1億9千万円)に上っており、警察は犯罪の証拠品として男のパソコンを押収し、その中からビットコインの秘密鍵が発見されていた。
警察が押収できる犯罪収益には決まりがあり、現金、証券、預金、経済的価値が認められている資産などとされている。昨年の判決ではビットコインはこれに該当しないとされたが、最近行われた裁判でビットコインには経済的価値があると判断された。
押収されたビットコインは191BTCで、男が初めて逮捕された4月からビットコインの価格は大きく上昇している。現在の時価にすると約2億円にのぼる。
韓国では仮想通貨に対する法整備が進んでおり、今回のスウォン地方裁判所のようにビットコインに経済的な価値があるとの見解を示してもおかしくはない。裁判所の見解の変化には、ビットコインに代表される仮想通貨の認知度の高まりや、社会に対する浸透度を表しているようだ。
引用元BTCN https://btcnews.jp/
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